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2021年7月31日ブログ
新型コロナワクチン接種後の気になるところ
高松市でもようやく全ての年代のワクチン接種が始まりましたが、「アナフィラキシーや副反応が心配」「効果はあるのだろうか?」といった患者さんの声や、ネット上では様々なワクチン接種に関するデマも流れているなど、ワクチン接種に対するネガティブなイメージを持たれている方も多いと思います。
そこで、これからワクチン接種をしようとお考えの方のご参考になればと思い、医療従事者としてワクチン接種を終えた当院スタッフに対する副反応に関するアンケートと抗体検査の結果を公表したいと思います。
〇副反応について
・アンケート回答数 25名
(女性21名=年齢層 20代:3名 30代:9名 40代:6名 50代:3名) (男性4名=年齢層40代:2名 60代:2名)
全身性反応については、一般的に言われている通り1回目より2回目の方がかなり多くなりました。倦怠感については大半が感じ、発熱者も半数近くいましたが、接種当日から翌日にかけて出現し、翌々日には概ね軽快していました。尚、この発熱や頭痛に関しては、予防的に解熱剤を服用している人もいたため、実際にはもっと多い可能性はあります。
投与部位の副反応については、1回目と2回目の間で大きな差は出ませんでした。疼痛についてはほぼ全員が感じていますが、仕事に支障が出るような人はいませんでした。
〇抗体検査の結果について
ワクチン接種により、実際に抗体が得られたのかどうかを知るために、スパイクタンパク質に対する抗体価を検査しました。この抗体価が15.0 U/ml以上であれば有効とされ、コロナウイルスに対する免疫をほぼ得られていると考えられます。
・スタッフの検査結果(検査実施者数:26名 2回目接種後、約1か月後に実施)
最大値 3255.0 U/ml
最小値 342.5 U/ml
平均値 1076.0 U/ml
中央値 902.6 U/ml
という結果でした。少ないサンプル数ではありますが、全員が有効な抗体価を得られていました。
尚、この抗体検査は当院にて一般の方も受けることが可能です(税込3,850円)。
あくまでも、ワクチン接種は任意です。不安や疑問があれば、かかりつけ医に相談したり、信頼できる出自の情報などを参考に接種の判断をしましょう。